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秋も深まってきました。弊社近くの新宿御苑では秋バラが見頃を迎えています。春のバラとは異なり、気温が下がることで花の色がより深く、香りが一層上品になるのが秋バラの最大の魅力です。皆様もお近くの公園で秋の花を観賞されてみてはいかがでしょうか。
公園といえば、ちょうど153年前(1873年10月15日)、日本最初の都市公園が東京の5カ所で開園しました。浅草公園(台東区浅草)、上野恩賜公園(台東区上野公園)、芝公園(港区芝公園)、深川公園(江東区富岡)、飛鳥山公園(北区王子)です。それぞれ浅草寺、寛永寺、増上寺、永代寺、王子神社の境内地の一部を、当時の東京府が公収しました。
都市公園は都市公園法によって定められ、都市における防災性向上や環境維持・改善、健康・レクリエーション空間提供、景観形成、歴史・文化伝承など様々な機能をもち、広域的な観点によって設置される国営公園から、住民に身近な街区公園まで様々な種類があります。現在、全国の都市公園は約11万カ所です。ちなみに、前出の新宿御苑は都市公園ではなく、国が設置する国民公園(ほかには皇居外苑と京都御苑)となっています。
また、都市公園や国民公園とは異なるものとしてあげられるのが自然公園です。こちらは自然公園法によって定められ、全国に約400カ所あり、国立公園(国が指定・管理)、国定公園(国が指定、都道府県が管理)、都道府県立自然公園(都道府県が指定・管理)に分けることができます。自然公園は優れた美しい自然の風景地を保護していくとともに、そのなかで自然に親しみ、野外リクリエーションを楽しむことができるように指定された公園です。土地の所有に関わらず地域を指定するため、国や地方自治体の所有地だけではなく、民有地も含まれています。自然公園として指定されている優れた自然の風景地は、その環境に即して生きている様々な野生生物や、その土地の風土などが相まってつくられた、かけがえのないものといえるでしょう。このような自然の風景地を保護するための保護計画や、自然を楽しんでもらうための利用計画を定め、自然公園を管理しています。自然公園の制度は、日本の自然環境保全に関する制度のなかでも古く、大きな役割を担っているものです。
東京都の自然公園について少し詳しくお話しすると、現在、3つの国立公園(秩父多摩甲斐国立公園、富士箱根伊豆国立公園、小笠原国立公園)、1つの国定公園(明治の森高尾国定公園)、6つの都立自然公園(滝山自然公園、高尾陣場自然公園、多摩丘陵自然公園、狭山自然公園、羽村草花丘陵自然公園、秋川丘陵自然公園)があります。都の総面積の約36%は自然公園で、これは滋賀県に次ぐものです。東京の自然公園は山地から丘陵地、台地・低地を経て海へと続く多摩部と区部、あるいは火山活動に由来し、海洋の影響を受けて成立した島しょ部など、東京の自然の骨格の主要な部分を構成するものとなっています。
自然公園には自然資源が豊富にあり、また、希少な動植物の生息地は自然公園に集中し、動植物にとっても貴重な場所であることはいうまでもありません。地球の環境とそれを支える生物多様性は、人間を含む多様な生命の長い歴史のなかでつくり上げられた、かけがえのないものです。人々の暮らしは食料や水の供給、気候の安定など、生物多様性を基盤とする生態系から得られる恵みによって支えられています。弊社の事業活動のなかで、お役に立てることは限られていますが、生物多様性についての理解を深めていければと思っています。