2024.02.19社長ブログ

熱いバブルと冷たいバブル

年の春一番が先週15日に吹いて、町内にあるビルとビルの間の祠の幟をひるがえします。気温も21℃を越え、前日に頂いたバレンタインのチョコレートも冷蔵庫に入れなくてはと思うような、気温の上昇です。春もこのまま本番になるのではとの思いもあるのですが、同時に花粉の嫌悪感も覚えるのです。
かと思っていると、翌日16日は13℃と冷えて、その後は再び暖かくなり、今週初めは雨模様ながら暖かいようですが、またその後、気温はぐんと下がり、再び雪になるかもしれないと予報は言っています。三寒四温の時季にさし掛かっているのですね。

あんなにもウキウキとする春が好きだったのに、また、桜の花の下の宴会もあんなに好きだったのに……
何時の頃からだったでしょうか、気が付くと春が嫌いになっていました。
花見も誘われても、めったに行かなくなりました。

昨日も、毎年春に備えて2月の下旬には恒例ともいえる、春の3点セットを近くの薬局で準備しました。
鼻炎スプレーと目薬は使い切らないうちに、花粉の季節は通り過ぎるのですが、薬は眠くなるので、できる限り使わないようにしていても、きっともう一度買うことになると思います。

天気が良ければ休日の午後は車も少な目なので、気分転換に自転車でけっこう走り回っているのですが、昨日など、隣町の新宿通りに面した高層オフィスの建築現場を通りかかると、以前見た時よりは工事のリフトが高く、高く上がっていました。
もう2年は経つと思いますが、今の建築資材の高騰を、施主やゼネコンもどう折合いをつけて凌いでいるのか、他人事ながら心配してしまいます。

帰宅して、ゆっくりと読み残しの新聞を読んでいると、何か口寂しく、例のチョコレートでもと思い、小生専用の小型冷蔵庫を開ければ、そこには頂いた好物のチョコがまだ何箱かあります。ここのところ毎日のように食べていても、飽きずにまだまだ何日間は楽しめそうです。
それを1箱取り出し、温かい無糖ラテと、新聞があれば、日曜の午後はゆっくり豊かに過ぎて行きます。丁度、新聞は「H3打ち上げ成功」の記事を読んでいるところです。
目標の軌道まで上昇して、人工衛星2基を宇宙へ投入したと伝えています。

本日も小生のブログにアクセス頂きましてありがとうございます。

気温も上がり、ビルも上がり、ロケットも上がり、その上新聞は、日経平均株価があれよあれよという間に、16日には一時ですが、3万8865円と、あの1989年末の3万8915円の市場最高値にあと50円というところまで上がって来たと伝えています。
年明けから1ヶ月半で上昇幅は約5000円に達しています。
こんな上昇、それも急ピッチな上げを誰が予想できたでしょうか。

でも、小生だけではないと思いますが、1989年末の平成バブルの中で感じたあの熱い感覚は、僅差である今の3万8865円には感じられないのはなぜなのでしょうか。
当時流行した「あ~モーレツ!」とか「24時間働けますか!」のキャッチコピーに代表される、あの日本国中が沸いていた雰囲気は今の日本にはなく、GDPも、つい最近ドイツに抜かれ世界第4位となっています。
国民一人当たりの名目GDPは3万4064ドルとイタリアに抜かれ、主要7ヶ国(G7)の最下位で、経済協力開発機構の加盟国38ヶ国中でも、21位となっています。況や世界ランクでも32位で、台湾(34位)や韓国(35位)にもうすぐ追いつかれ、抜かれるかもしれません。
前の熱いバブルは世界2位の生産力が牽引していたのです。今は冷たいバブルですね。

前のバブル時代の日本絶頂期NYダウは2633ドル。現在38627ドルですから14.7倍なのに、日本はその時点の終値にも満たない1倍以下なのです。
GDP(国内総生産)で比較すれば、この約30年で米国は4.9倍で、日本は1.3倍となれば、株価の差も当然と言えば当然と言わざるを得ません。
これが失われた30年なのですね。

1989年末のドル円相場はドル/円⇒135円40銭、現在は150円20銭と、ドルは当時より僅かしかドル高になっていません。きっとこれから急ピッチでドル高と言うより円安が進むのではないでしょうか。
外国の観光客(欧米のみならず東南アジア諸国の)が口々に「日本は天国だ」と言っているのをTVで観ると、国力の衰退を情けなく思います。

いま国会で、裏金問題で騒いでいる場合ではなく、もっと生産性を上げて、国力UPを一億火の玉となって勝ち取る議論をすべきと思うのですが……


          本日のボンドランチ
        できたて、熱々の五目焼ソバ

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