2025.06.16社長ブログ

苦あれば楽

6月になって会社説明会(IR)を兼ねた出張が毎週のように続きます。先々週は福岡、先週は札幌、今週末は熊本です。
日帰りが多いので、帰りはいつも最終便を敢えて選びます。説明会の合間を縫っては、当地にある所有物件を見回ったり、新規購入候補物件の品定めをしたり、それらの物件の近くにある場合は、ご当地の観光グルメに舌鼓を打ったりして、一日をフルに活用しています。

ですから、帰りの機内では殆んどが居眠り状態で、着陸する時のタイヤが滑走路と接触する振動と軋む摩擦音に目を覚まします。居眠り時間を考慮すれば、睡眠は充分足りているはずなのに、なんとなく遠出は疲れが残ります。
それに、このところ飛行機は定刻通り飛び立つのかと思いきや、続けざまに機材のトラブルに見舞われました。前回は、遅れて着いても交流会が主で、会社説明は付け足し的で、後からでも間に合いましたが、14日(土)の札幌IRは、時間に遅れては、後続して説明される会社さまに、ご迷惑をお掛けすることになりますので、さすがに慌てました。

13:30スタートの時間に合わせて、羽田を8:10発千歳行きに搭乗することになっていたのですが、今回は理由も解らず、12番搭乗口から隣の13番に替わり、JALの素早い判断で1,000円の食事券が全員に配られました。
時間も、約2時間遅れての、千歳空港からの折返し便となったのです。
朝が早かったので、朝食もまだのことから、食事券で既に開店しているお店で、800円ラーメンを会場到着が間に合うか心配しながら食べました。でも、心配が先立って、あまり食べた気がしません。
それでも、一緒に行く企画担当の取締役は、先方に事情をスマホであれこれ説明してくれているようです。

代替機に搭乗してから事情を聴けば、最悪遅れた場合は、2番目企業さんと入れ替えてくれるとのことでしたが、資料の交換も大へんなので、なんとか間に合うようにして欲しいとのことで、千歳に着いたら、再度連絡をするとのことでした。

さあ、千歳空港にイライラしながら到着して外に出れば、当社の開始時刻13:30までは、あと1時間20分。焦り始めました。
タクシーに乗り、初めての会場まで、せめて10分前には行き着きたいと、運転手さんに告げれば、できるだけ頑張るとの応答、そして札幌北インターを降りると、約50kmの距離を35分で走行、これなら間に合うと、礼を言えば「今まで、自分もこんなに早く飛ばしたことはないですよ!」とのこと。

ところが街中が少し混んでハラハラ、最初に着けてくれた建物が、どうも違う様子で、慌てた慌てた、再度スマホで確認すれば、目的の場所は幸いそれ程、遠くない場所でした。いろいろあった挙句、会場ビルのエントランスに到着したのが15分前、急いでエレベータで3Fに上がれば主催者側も「今や遅し」と待ち望んでいる様子、「よかった!」は主催者側から言って頂けました。
一息入れて演壇に立てば、満員のお客様(150名程)には慌てたことは露程も見せず、質疑応答時間を入れて60分、しっかりできたとほっとしました。

安堵感と共に二人して会場を後に六月のライラックは終わったけど、少し冷たいくらいの青空のもと、乾燥した爽やかな風に吹かれて、人通りも少ない広い通りを気楽に快適に歩いていけば、気分は最高です。
流しのタクシーを見つけ、それに乗り込み、一つ先の桑園駅脇の当社物件を見回ってから、時計台まで戻れば、街馬車が前の通りに止まって観光客を乗せています。
青空に映える時計台を見上げると、なんとなく気持の余裕のせいか、北の町札幌を満喫できます。このあと市内の候補物件を見て、本日の予定は終了となりました。
こうなると、やっぱりサッポロビール園へと向かいます。ビールを楽しんでゆっくり千歳に向かえば、千歳は丁度日暮れ時でいい雰囲気です。
そしてフライトの時間まで空港内のジンギスカン鍋を楽しんで朝方の「苦」が夕方には「楽」に一日のうちに変わり、JALの最終便に乗り夢の世界へつながります。

本日も、小生のブログにアクセス頂きまして、有難うございます。

今、「苦」の真只中にいるのが、パレスチナ国のガザ地区の住民です。イスラエルに攻撃され、餓死者まで出ています。加えて先週13日にはイスラエルは、イラン核施設も空爆しました。その同日夜にはイランがイスラエルに向けて数百発の弾道ミサイルを発射して報復しました。今後この報復の連鎖に歯止めはかかるのでしょうか。
なんと言ってもイランの最大の武器は、今は核ではなく、新聞にも載っていますが、ホルムズ海峡の封鎖だと言われています。イランがホルムズ海峡を武器化(封鎖)すれば、一時下がった原油も急高騰するものと考えられます。原油価格は、1バレル約20ドルは即、急騰するだろうと言われています。欧州では1バレル100ドル台にもなるかもしれないと予測されています。

ウクライナもロシアと戦争していますし、インドとパキスタンも一触即発状態です。中国からも目が離せません。そこに加えてトランプさんの無茶振りです。今回赤澤大臣が6回目の関税交渉に臨みますが、日本の思惑通りには決していかないだろうと思っています。
世界中が平和と言う「楽」を望んでいますが、実体はそうはいかず、結局軍事力のある国が「幅を利かせる」世の中なのかと思わされることが続いています。
軍事力は結果「苦」を生じさせるのですね。

今、日本の原油備蓄は国家備蓄と民間備蓄、そして産油国との共同備蓄の3本柱があります。これらすべてを合わせても240日分の日本の消費量にしか相当しません。一年も持たないのです。
もしホルムズ海峡が封鎖されれば、日本は「備蓄米放出」に続いて「備蓄原油放出」しても240日しか耐えられません。「苦」がすぐそばに迫っているようです。
今「楽」を享受していても、すぐそばまで「苦」が迫っていると知れば、誰も慌てますよね。ハラハラしますよね。その前兆である米を初めとする食料品を筆頭に、ありとあらゆる物価が高騰を続けています。
いまや都議選は告示されました。22日が投票日です。それに続く参院選で選挙目当ての与野党そろってのバラマキなどしている場合ではないと思うのですが……
「苦」あれば「楽」の世界にしてほしいですね。

北海道の情景が素的だったので、長々と書いてしまい、後が詰まってすみません。
昨日の夕方東京も午前中で雨が止み、夕方に青空を眺めた時、さっと、今頃札幌も、あの情緒たっぷりの日暮れ時だろうと、たった一日しか経ってないのに懐かしく思いました。

本日のボンドランチ
お店の人が作ってくれたので楽楽でした。

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