2022.05.23社長ブログ

先生のアドバイス

もう五月も半ばを過ぎてしまったと言うのに、はっきりしない天候が続いたまま梅雨に入ってしまうのでしょうか。先週水曜日の夜更けには曇天ながら赤味を帯びた丸い月が天中にかかっていたのに、この時季の天気予報はあまり当たらず、お出かけには傘は手離せなくなりました。

週末の土曜日も前日からの小雨が断ち切れず、シトシトやがてザァ―ザァー、そしてまたシトシトと雨が降っていました。でも午後には上がり、薄日も差し、気温も上がって少しムシムシしてきたのです。

先日、密でない屋外であればマスクを外してもよい、という専門家の見解も出たことからマスクを外してみれば、草花独特の草いきれがします。ふと見やれば、アジサイも自分たちの季節がやってきたとばかりに、まだ雨で乾き切らない葉が、風に揺れ嬉しそうです。

昨日は、雨は免れ曇り空なれど時折陽射しがあり、昼過ぎには青空に白い雲と様子が急に変化しました。白雲が勝っているのですが、抜けるような青空には新鮮ささえ覚えます。

そんな午後早くに、港区の愛宕にあるタワービルの谷間であっても、かなり広々とした禅寺で、小生が長きに渡り、またついこの間まで薫陶を受けた、法律家であり学者である大先生の告別式が行われました。

急なことで、小生ばかりでなく、通知を受けた皆さん、誰もが驚きは隠せません。

時間になると、ご導師さま入場となり、しばらくすると読経が始まります。多数の僧侶がいるようで、一定のリズムがありまるで輪唱のように聴こえてきます。

小生らは外の白いテントの中にいますので、院内の様子は分かりませんが、スピーカーから声だけが聴こえてきます。雲から出たときの陽射しはテントを透しても強く、五月とは思えない程に暑く感じるのですが、時たま吹く風は室内とは違い、爽快です。

時間がくると、読経が止みます。弔電が披露され、続いて葬儀委員長、喪主のご挨拶へと進み、焼香となります。その時初めて院内の様子が分かり、僧侶は10人ばかり、喪主は泣いていました。

帰りのタクシーの中では、先生とのことが走馬灯の如く、次々と思い出され、短いような、長いような時間の経過と共に出会った事柄を思うとしんみりとしてきます。正に立派なご生涯でした。ご冥福を祈り致します。

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本日も、小生のブログにアクセス頂きまして、ありがとうございます。

先生とは平成バブルの崩壊も、リーマンショック後の崩壊時にもアドバイスを頂き、当社にとっては有難い存在でした。

さて、現下の状況は、これからどのようなことが不意に起こるかもしれない、複雑な要因が多岐にわたり存在する、難しい局面だと思われます。小生はもっと先生に指導頂きたかったと残念であり、悔やまれます。

政府日銀は政策目標であった消費者物価指数2%を形の上では達成したことになりました。しかし、これは賃金上昇に伴う需要拡大によるものではありません。資源高や円安によるコストプッシュ型であって、本来目指したものではないと思います。

日銀は景気の腰折れを心配して、まだ大規模金融緩和を続行すると、G7でも言っています。それが現在の円安をさらに加速させているのが現状です。

更に日銀は「交易条件が悪化する状況での物価上昇は続かない」即ち2023年度は、その指数も1.0~1.1%に縮小すると言っています。これが、もしこの時季の天気予報なみだったらどうするのでしょうか?

利上げをすれば政府債務(国債)の利払い負担が増すことになります。そうなれば、政府も大変ですし、住宅ローン金利なども上昇し消費者へのダメージも増します。

ですから金利は上げられないのが本当のところではないでしょうか。

問題は為替だと思います。4月には約20年振りとなった円安/ドル高水準ですが、このままコストプッシュ型インフレが進行し、賃金がそれに追い着かなければ、景気は落ち込みます。所謂、物価高の景気後退と言うスタグフレーションが現実となると考えられます。

テレビCMではありませんが「さあどうする、日銀!」

こんな時、「経営はどうする?」先生にアドバイスを頂きたいところです。

きっと先生なら「君ね、今着目するのはコロナ禍で家計が、過剰貯蓄した約50兆円の行方だよ。勿論、リベンジ消費にも回ると思うが、NY株は8週連続の下落だよ。90年振りの連続下落なんだよ。これらのことを考慮すれば、不透明な事態に備え、消費より、より安全で確実な商品に向かうね。君の会社にあるじゃないかi-Bond。政府と日銀の政策で、預貯金の金利は当分上がらないと思うよ」と言ってくださるとよいのですが……

5月の取締役会弁当 .jpg

本日のボンドランチ

先生はさっぱり系が好きだった

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