2022.05.23社員ブログ

思想の起源は聖書・・・・

本日もアイボンドブログをご覧いただきまして誠に有り難うございます。

昨日5月22日は国際生物多様性の日でしたが、皆様はご存じだったでしょうか。生物の多様性が失われつつあること、また、それにまつわる諸問題に対する人々の認知を広めるため、1993年、国連によって制定されています。ケニアのナイロビで1992年5月22日に、生物の多様性に関する条約が採択されたことから、この日になりました。

近年、動物福祉(アニマルウェルフェア)の認証や指針をめぐる動きが活発化しています。

例えば山梨県では、2021年度に全国の自治体で初となる、やまなしアニマルウェルフェ

ア認証制度を創設しました。この認証には取組認証と実績認証の2つの区分があります。取

組認証は、講習会の受講などによってアニマルウェルフェアの知識を習得して基準を満た

すとともに、アニマルウェルフェアの取組宣言を提出した農場を認証するものです。実績

認証は、基準を満たした農場と、そこで生産される畜産物などを認証します。

また、乳牛のアニマルウェルフェア認証を2016年から運用している一般社団法人アニマルウェルフェア畜産協会は、肉牛の評価方法を2022年3月に公開するなど、肉牛の認証に向けて動き出しました。肉牛は牛体の清潔さなど動物ベースの12項目、1頭あたりの飼槽幅など施設ベースの13項目、濃厚飼料給与量など管理ベースの19項目の合計44項目で評価されます。

そして農林水産省は今年1月、第1回目となる、アニマルウェルフェアに関する意見交換会を実施しました。委員は生産者、食肉・食鳥処理場関係者、流通・外食関係者、消費者団体関係者、学識経験者からなり、日本マクドナルドホールディングスやキユーピーからの参加者を含む22名が出席しています。農水省はこの意見交換会で、各畜種ごとのアニマルウェルフェアの指針を国が策定していく方針であることを明らかにしました。

アニマルウェルフェアの思想の起源は聖書です。人間は動物を利用してもかまいませんが、その際には優しく思いやりをもって扱い、命を奪うときには素早く苦しみを与えないようにしなければならないとしており、この思想は、聖書の妥協と呼ばれています。17世紀には米国で、18世紀には英国で、アニマルウェルフェアに関する法律も制定されました。科学の進歩によって、世界が人間だけのために創造された、あるいは人間だけが特別な存在であるという考え方が弱まっていったことが背景にあるのでしょう。ルソーなどの思想家は感受性のある存在として動物の尊重を主張し、動物も喜びと苦痛を感じるという認識は虐待に対する非難につながっていきました。

現在、アニマルウェルフェアに対する世論の支持は、単に動物に対する倫理のみからきているわけではなく、そこには集約的な畜産への反省があります。集約的畜産では、家畜の病気と薬品の多用、環境汚染の問題が深刻となり、人の健康への影響、食品安全性、畜産物の品質に対する懸念などがもたれるようになりました。動物を心身ともに健康に飼養することは、アニマルウェルフェアに資するだけでなく、こうした問題への対応策とも重なっています。弊社の事業は直接的にアニマルウェルフェアにつながっているわけではありませんが、環境や社会に関連するものとして捉え、何かお役に立てる場面があれば、対応していきたいと考えております。

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