2021.03.22社長ブログ

どちらの方向に

春の嵐は当社隣りの禅寺にある枝垂れ桜の枝を大きく揺らし、花びらを散らし、坂道の一部に川まで作りました。昨日はお彼岸のお中日を過ぎたばかりなので、いつもならお寺はお詣りする人たちで賑わうのですが、門前はひっそりとして、お線香の煙の匂いもありません。

それに比べて、春分の日の一昨日は天気も良く、皆さん翌日の天気を予測してか、小生の家の菩提寺はラッシュそのものでした。上野桜木から谷中を通り、田端までは寺町で、細い通りまで、各宗派のお寺があり、その細い通りが、また人と車のラッシュなのです。

当菩提寺は、一名「赤紙不動」として知られていて、お寺と墓地が少し離れています。途中にある彼岸桜は既に葉桜となり、その先には階段がニ方向に分かれて、真直に行けば八幡様、右の階段を上がれば墓地に行きます。

小生は、毎年何回かここに来るのですが、来る度「神仏習合」を思うのです。

そもそもは仏教が主で、後に神道が融合したとも云われています。阿弥陀如来の垂迹が八幡様で、大日如来の垂迹が伊勢大神となる、学校で習う本地垂迹説です。しかしこの考え方も神仏分離や廃仏毀釈などにより時代と共に主と従が入れ替わったり、混同したりと、時代の要請とともに変化してきました。

お互いに後世に残るため、さまざまに、世情に合わせてポジションを変えたり、修正したりして備えたのだと思われます。

しだれ桜.JPG

桜木町.JPG

お寺赤札.JPG

葉桜.JPG

境内.JPG

本日も、小生のブログにアクセス頂きまして、ありがとうございます。

宗教同様に、経済政策も世情や時代の情勢に合わせ、時によっては修正が必要になってきます。

日銀は19日、金融政策の修正が必要になったことを公表しました。昨日で終了した首都圏のコロナ緊急事態宣言も不安の中一旦は終了しましたが、コロナ対策も併せた金融緩和策は依然として続けています。

しかし、予想物価上昇率が思ったほどに上がらず、その構造的かつ根本的な問題も解決するには至っていません。これでは当分金融緩和政策は、副作用はあってもやめるわけにはいかないのだと思います。

その副作用を承知していて、これからも異次元緩和を長期で続けざるを得ないのであれば、まず副作用をできるだけ取り除き、緩和を長期可能とするための工夫が必要となります。此の度の修正は緩和の持続性と機動性を上げる対応をとるため、前以っての発表が必要だったのだと思います。

この修正には3つポイントがあるようです。

第1に上場投資信託(ETF)の購入を、12兆円を上限として市場環境の良いときは買いを控えて、株価急落場面では12兆円までは購入すると云うもの(官製相場と云われている→副作用)。

第2は長短金利操作政策の変更で、金利幅の扱いにおいて、その幅を今迄0%程度に誘導したものを明確化して「プラスマイナス0.25%」として、機関投資家の資産運用をしやすくしました。

第3は経済、物価情勢や市場環境が悪化した場合、長短金利共に下げに出動できるようにしたこと(もし、これで金融機関等に悪影響が出たら、そこへは補助金を出す)。

以上3つとなりますが、コロナ禍同様、先行きは全く不透明です。

黒田日銀総裁の発表以前に、米国FRBは少なくとも2023年末までは0金利政策を続けると発表をしていますし、昨年12月約97兆円と今年3月10日に約200兆円の経済対策をアメリカン・レスキュー・プランとして行うことを決めています。

日本では2013年に2年程度の短期決戦の想定の下で始まった異次元緩和が、コロナ禍もあって10年超の長期戦になる可能性が高まってきました。

と云うことは、株も不動産もバブルと小生は考えていまして、今は買いに出動する場面ではないと、ここのところずっと考えていましたが、もしかすると、このバブルはまだ長びくのかもしれません。

いやいや!! ここは一昨日夕方の3.11を思い起こすような地震のように、バブルの内側では何が起きているのかよく判らない以上、やはり突発に備えて、保守的に考えておいた方がよさそうです。

20210315_ハンバーグランチ.JPG

本日のボンドランチ

ハンバーグと唐揚げの二方向への迷い箸

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