2026.01.19社員ブログ

温室効果ガス・・・・

 本日もアイボンドブログをご覧いただきまして誠に有り難うございます。

 明日は大寒。江戸時代の暦の解説書である暦便覧には、「冷ゆることの至りて甚だしき時なればなり」と記されています。北半球では一年で寒さが最も厳しい時期となりました。「大寒の 大々とした 月よかな」は小林一茶の俳句になりますが、冬は空気が乾燥し、澄んでいるため、星や月がよくみえます。一茶は体が震えるような寒い夜道を歩きながら、夜空に浮かぶ、自分を優しく照らしてくれる月を眺め、この俳句を詠んだのかもしれません。寒い日はまだ続きますが、皆様も夜空の月を見上げながら、冬のひとときを過ごされてみてはいかがでしょうか。

 こちらは北半球の日本とは異なり、現在、夏真っ盛りの南半球のお話です。ニュージーランド政府は、二酸化炭素の回収・利用・貯留で企業が削減した排出量を、同国の温室効果ガス排出削減計画の第2期がはじまる今年から、排出量取引制度の対象に含めています。二酸化炭素の回収・利用・貯留は、大気中や、火力発電、産業活動で排出された二酸化炭素を回収して地中深くに貯留したり、素材として利用したりする技術です。回収した二酸化炭素から、食肉やシーフードを冷凍するためのドライアイス、建設で使用する溶接用シールドガスなどの様々な製品や原料を生産しています。サイモン・ワッツ気候変動大臣は、「二酸化炭素の回収・利用・貯留は、正味排出量を削減する方法として世界的に導入が本格化している。このニュージーランドの革新的アプローチは、国民にとって何の役にも立たなかった排出された二酸化炭素を回収し、価値のある製品や原料をつくるという未開発の可能性を秘めている。」と、回収済み二酸化炭素の利用に期待を示しました。

 ニュージーランドは、2002年に同国で制定された気候変動対策法のもと、2050年までに温室効果ガス排出量の実質ゼロを目指しています。温室効果ガス排出削減計画では、第1期の2022~2025年に二酸化炭素換算で290メガトン、第2期の2026~2030年に305メガトン、第3期の2031~2035年に240メガトンの削減を目標に定めた予算を設定済みです。二酸化炭素の回収・利用・貯留における技術の実装が、今後の削減動向の鍵を握っています。

 さて、次のお話も、南半球の温室効果ガスに関連するものです。もう40年以上前になりますが、フロンガスによってオゾン層に穴が開いてしまうオゾンホールが世界的な話題となったのは1985年でした。オゾン層は太陽から降り注ぐ有害な紫外線を吸収することで、生物を保護するフィルターの役割を果たしています。この年、英国の南極観測隊の研究者たちは南極上空でオゾンホールを初めて発見し、同年5月、オゾンホールが科学誌「Nature」で初めて報告されると、その論文に世界の科学者は衝撃を受けました。オゾンが減少するオゾン層破壊は1970年代後半から観測されている現象でしたが、極地でのオゾンの減少が科学者らの予想に反し、はるかに大きかったからです。空に穴が開くほどオゾン層が極端に減少した観測の事実は、科学者らに警鐘を鳴らし、その後、オゾンホール問題は国際協定(1987年、モントリオール議定書)へと迅速に展開されています。人類史において、地球規模の協力の象徴ともいえる、稀有な出来事となりました。

 オゾン層の破壊の主な原因とされているフロンは安価で扱い易く、人体へも害が小さいため、冷蔵庫やエアコンの冷媒、スプレーの噴射剤などに使用されていましたが、オゾン層の破壊が確認されてからは世界的に生産が規制され、代わりに、オゾン層を破壊しない代替フロンが開発されて様々な用途に使われています。しかし、代替フロンも、強力な温室効果ガスであることにかわりはありません。弊社でも環境問題のひとつとして注視して参ります。

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