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明日は桃の節句、ひな祭りです。女の子の健やかな成長と幸せを願い、お祝いをします。ひな人形などを準備されているご家庭も少なくないでしょう。ひな人形は、子どもの災いの身代わりとなってくれるものとされています。昔は病気や事故で子どもが亡くなることが多かったため、無事に成長できるようにと、穢れを移す身代わりの人形を枕元に置く風習がありました。そして、穢れを移した人形を川へ流す、流しびなの風習が生まれます。その後、時代とともにひな人形は立派で豪華なものとなり、飾ることで厄を払う形に変化しています。
子どもが亡くなると政治は動く、といわれることがあります。例えば、児童福祉法(1947年)はそのひとつです。戦後間もない1946年、東京の上野駅周辺で何人もの子どもが餓死、凍死したことが報道されると、戦後に親を失った戦災孤児や浮浪児が急増した事実が国民共通の課題となり、翌年の児童福祉法の制定につながったとされています。法の施行によって児童相談所、養護施設、保護制度が法的に整備されることなりました。
不審者の浸入によって児童8人が刺殺された池田小事件(2001年)では、学校の安全性に対する不安が高まり、全国の学校施設への出入りの管理徹底、オートロック導入などの安全システム設計が見直される契機となっています。
災害対策でも、震災を機に学校の耐震化が全国で加速する事例が散見され、木造から鉄筋コンクリート造の小学校が増えたのは関東大震災(1923年)の後で、生徒の被害が多かったことが発端とされています。
近年でも、2018年6月に発生した大阪府北部地震の際、通学中の小学生の女子児童が倒壊したブロック塀の下敷きになって死亡した事故を契機に、全国の通学路や学校施設のブロック塀の安全点検と規制強化がすすめられました。
2004年になりますが、社会心理学の分野において、感情の政治という概念を、英国の文化論者サラ・アーメッド氏が自身の著書で提唱しました。子供や弱者の死が政策の正当性を高める触媒として機能し、人々の悲しみ、怒り、恐怖といった感情は、単なる気持ちの問題ではなく、社会のルールや集団の境界線を作り出す力をもっているとしています。子どもが事故で亡くなって悲しみや怒りが共有されると、こんなことは二度と起こしてはいけない、この問題に立ち向かうべきだ、と感じるようになり、結果として法改正や安全対策がすすむそうです。人は理屈よりも感情で動く存在なのでしょう。
さて、2021年10月に一般財団法人として設立されたマリオン財団は、来月、公益財団法人に移行(2023年4月)してから3年を迎えようとしています。弊社の大株主でもあり、株式の配当金は児童養護施設や乳児院への助成事業に使われています。弊社の事業の成長・発展はマリオン財団の助成事業の拡大にもつながるものです。弊社は、社会に必要とされる商品・サービスを弊社が提供し続けることで、間接的ではありますが、子どもたちの生活環境の改善にも関与していければと思っています。