2025.09.22社長ブログ

悲喜交々

日経平均株価が先週18日(木)、初の4万5,000円の大台に乗せて引けました。前日の17日(水)には米連邦準備理事会(FRB)が予測はされていたものの、トランプ大統領の発言も少しは効いたのか、9ヶ月振りとなる0.25%の政策金利の引き下げを決定しました。
それが影響したこともあるとは思いますが、最近、急速なピッチで日経平均株価は世界的株高に後れまいと追い上げてはいましたが、それを猛追して最高値の日本記録達成です。
2024年比でみても日経平均は14%上昇して、米国のS&P500種株価指数12%を追い抜き、前を走っている、先頭集団である韓国総合株価指数44%にはまだしも、香港(30%台)、ドイツ(20%弱)の株価指数に急追しています。
この背景には、昨年から始まった各国中央銀行の利下げによる投資マネーの膨張があると思います。

日本は各国と異なり、利下げせず、逆に利上げに傾いているものの、その上げ幅は鈍いものです。インフレは政府の掲げる2%を上回り続けています。他国と比較してもインフレ下での金利はまだ相当に低く日本を含めて、世界的投資マネーの膨張は進んでいる状態です。
日本も、ようやくと言うか、デフレを脱却し、インフレが定着しつつあり、企業収益を押し上げ、賃金上昇につながりつつあると判断されているようです。
しかし、小生など、あまりその実感も湧かなく、2013年からの日銀の金融緩和による、だぶついた資金とインフレ下の低金利による、円安も手伝っての、外資の流入によるマネーゲーム的に思え、実体経済との乖離になんとなく違和感を覚えます。

平成バブルやリーマンショック前夜を経験している小生にしてみれば、外から観ているとなんだか内情は資産バブルの領域に入ってきているような妙な熱気を感じるのですが……
でも新聞などは日本株が出遅れているとか、世界的にはまだ割安感などと言っていますが、果たして本当にそうなのでしょうか。
マスコミは外観からの観察より、内側で進行中の事柄を生で、より詳細に伝えた方が読者も喜びます。そして、もしバブルが崩壊すればしたで、その様子を報道すれば、マスコミとしてのお役目は果たしたことになります。しかし、当事者であるプレイヤーとその応援団は大へんです。勝った、負けた、の勝負で悲喜交々の心境を共有することになります。

先週、墨田区の、両国駅付近に仕事に行った折、国技館の前を通りましたが、国技館の中では現在、大相撲の勝・負を分ける熱戦が行われています。
まだ夏の暑さは引き継いでいるものの、風は幾分、爽やかとなりました。館外から眺めますと、関取の名前入りの色鮮やかな幟が、初秋の風に吹かれて、櫓太鼓の音も聞こえてきたように思いました。

また、昨夜、9時半の少し前に、TVで観戦していたのですが、男子100M×4のリレー決勝が雨の中終わってのタイミングで窓のカーテンを閉めに行くと、テラスの外に国立競技場の照明が、煌々と輝いています。
あのライトの下でも、まだ悲喜交々のレース展開が行われているのでしょう。

本日も、小生のブログにアクセス頂きまして、有難うございます。

日銀は19日金融政策決定会合で、保有する上場投資信託(ETF)及び上場不動産投資信託(J-REIT)を市場で売却すると決定しました。簿価でそれぞれ、ETFが37兆円(時価約70兆円)、J-REITが簿価6,500億円(時価約7,000億円)を日銀は所持しています。
勿論、市場混乱を避けて、それぞれETF3,300億程度と、J-REIT50億円程度のペースで毎年売却すると言っています。それですと単純計算で、全て売り切るには113年かかることになります。
但し、政策金利は据え置くとのことでした。
これが、日銀が19日発表した内容でしたが、中央銀行の政策に100年以上先の政策と言われても、どこか違和感も感じるところです。

一方政治も現在自民党総裁が選ばれる(10/4)まで政治空白は続きそうで、大いに気になっています。小泉大臣も総裁選に最後に、立候補しましたが、自ら「今や自民党も野党」と言うように、自民党員も約550万人の党員がいたのに、今やその数は102万人程に減らしているそうです。本当に根本的に出直さないと後が無いと言った状態です。
物価高、脱アベノミクス、円安下の輸入インフレ、財政規律の立て直しなどなど、問題山積です。専門家の予想によれば、2050年日本の経済力はこのままですと世界の中位ほどになると言われています。とてもこれでは決勝戦進出は無理なようです。
それでは悲しすぎます。
日本もいよいよ大きく変動する時期がきたようです。

公園の隅には彼岸花が、季節到来と喜んで咲きだしました。

本日のボンドランチ
味は賛否両論 悲喜交々

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