2025.06.09社員ブログ

防災・減災・・・・

 本日もアイボンドブログをご覧いただきまして誠に有り難うございます。

 明後日11日は七十二候(しちじゅうにこう、二十四節気を更に約5日ずつの3つに分けたもの)の腐草為蛍(くされたるくさほたるとなる)です。読んでそのまま、腐った草の間からホタルが出てくる頃という意味になります。ホタルは土のなかでサナギとなって地上で羽化することから、昔の人は草が朽ちてホタルになると信じていたのかもしれません。

 ホタルが生きるには、きれいな水と漆黒の闇が必要になります。成虫として生きられる期間はわずか1~2週間にすぎず、仲間を呼び合うホタルの光の明滅は、次世代をつなぐための大事な行為です。幼虫のときは肉食でも、成虫になると水しか飲みません。幼虫たちは土がやわらかくなる雨の日に水から上がってきて、土にもぐりこみ、数週間、穴のなかで過ごします。そしてちょうど梅雨のはじめ頃、さなぎは羽化しますが、このときに土が乾いて固くなっていると、出てこられなくなってしまうこともあるそうです。梅雨の雨はホタルの生存にとっても不可欠になります。

 梅雨というと、近年は豪雨による災害も全国各地で相次いで発生していますが、気候変動に伴って激甚化・頻発化する気象災害や、切迫する南海トラフ地震、首都直下地震、日本海溝・千島海溝周辺海溝型地震といった大規模地震から、国民の生命・財産・暮らしを守り、国家・社会の重要な機能を維持するため、防災・減災の取り組みを切れ目なく推進していく必要があります。昨年の元日に発生した能登半島地震は、多くの人命や家屋、ライフラインなどに甚大な被害をもたらしました。この地震により、多数の被災者が長期にわたる避難を余儀なくされ、その後、復旧・復興最中の能登地域を襲った9月21日からの線状降水帯を伴う大雨により、被災地は一層厳しい状況に直面しています。また、8月8日に発生した日向灘を震源とする地震では、政府として初の南海トラフ地震臨時情報が発表されるなど、巨大地震の切迫性が高まっているところです。今年に入り、岩手県大船渡市など各地で大規模な林野火災も発生しました。

 更に、高度経済成長期に整備されたインフラの老朽化が加速度的に進行するなか、災害への耐力低下による被害拡大も懸念されています。今年1月に埼玉県八潮市で発生した道路陥没事故は社会経済活動に大きな影響をもたらしており、来るべき大規模災害に備えるうえでも対策は急務といえるでしょう。目ではみえないほどゆっくりとした速度で着実に忍び寄るインフラの老朽化は、災害に対する脆弱性を高め、突如としてリスクが顕在化します。防災・減災対策をも見据えた持続可能なインフラの維持管理体制の構築を図っていかなければなりません。

 さて、全国で不動産を所有・管理している弊社にとりましても、災害への対応は重要度の高いものになります。不備があってはなりませんので、平時より注意を払っていかなければならないことはいうまでもありません。

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