昨日の日曜日、お昼前に、新宿駅東口のロータリーで、年内に一度会おうと言っていた久し振りの友人と待ち合わせたのです。
それ程に混みあっていない年末を迎える新宿の街を少し歩いて、早目のランチにしようとレストランに入れば、まだ店内はまばらです。
しばらくの間昔話に花を咲かせ、お互いの仕事の話などもしているうちに、店内は急に混みあってきました。店を出ると通りは、この1時間ほどで別の世界になったかと、思うほどの人混みとなっていました。
空はうす暗く雨が降り出しそうな雰囲気なのに、妙に暖かく、ダウンベストが邪魔なくらいです。1ヶ月以上は季節が逆戻りしたようです。小生は彼の愛好する歌舞伎のチケットを用意し、今日の昼の部をプレゼントする約束だったのです。
そこへポツリ、ポツリと雨粒が、それではと駅ロータリーのタクシー乗り場に急行すれば、行き交う人は舗道からはみ出さんばかりなのに、誰も乗り場にはいません。だいぶ待ちましたが一向にタクシーはきませんし、来る気配もありません。後ろに人も並びません。変だなと思い、開演時間も気になっていましたので大通りに出ようと歩き出し、新宿通りに出て、待っても待っても、タクシーが来ない訳が判りました。
そこは歩行者天国と化していて、道幅いっぱいの人で溢れています。いよいよ年の瀬を迎える日曜日の風景と思えば、なんだか気持ちが開演時間のこともあってか、そわそわしだしました。
今年は今日が冬至です。いよいよ今年の幕も下り始めます。
ホコ天を抜け、なんとかタクシーを見つけて乗り込みましたが、車もラッシュでその上、界隈の横断歩道の人混みを抜けるのにも苦労しまして、ハラハラしながら歌舞伎座に着けば、開演時間までにはまだ少し時間がありました。昼の部の出し物は、小生も良く知っている、年末恒例のもので、館内に入れば下りた緞帳(幕)越しに花道と桟敷席が見渡せる申し分のない良い席です。
開演のアナウンスが流れ、ブザーが鳴れば、大緞帳がスーッと上がり、舞台が一段と明るくなり、ポッカリ浮いた空間が演出されます。
まるで夢の世界のようでした。
先週末に当社株主総会も無事終了し、これで前の期も区切りの幕が下がり、途切れることなく、今期の幕はもう既に上がっています。




本日も、小生のブログにアクセス頂きまして、有難うございます。
さて、日銀は19日(金)に開いた金融政策決定会合で、0.25%の追加利上げを決定して、政策金利を0.75%としました。新たな政策金利は今日から適用されます。日銀の政策委員9人全員の賛成であったと新聞は伝えています。
日銀は米国の関税政策が日本に与える影響は軽微と考え、2026年の春季労使交渉も賃上げとなると見込んでいるようです。
また2%の物価安定目標の実現に確度が高まったとも言っていますが、小生には実体はそれを既に、越してしまっているようにも思えてなりません。
さらに、植田総裁は今後の政策運営について「引き続き政策金利を引き上げ、金融緩和の度合いを正常化に戻す」と言っています。
いよいよ異次元緩和の幕が下り、舞台は回って金融正常化の幕が上がったのだと思いました。
その影響で日本国債も10年物の利回りが一時2.0%に上昇しました。債券市場では年間を通じて財政悪化に対する懸念が広がっています。確かに、今回の臨時国会は閉幕しましたが、与野党を問わず減税メニューのオンパレード(ポピュリズム)で、日本国の財政悪化は外国から見ても評価されていないようです。
日本の存在感は益々薄くなってきています。そこへまた「存立危機事態」などが言われ、ナショナリズムも台頭してきて、防衛費も膨らんできています。
ポピュリズムとナショナリズムの混在する妙な世相となってきていると思っています。
また、日本の名目GDP(国内総生産)が来年(2026年)にインドに抜かれ世界5位になると国際通貨基金(IMF)が発表しています。それに加えて2030年にはイギリスにも抜かれて6位に後退すると予測されています。
日本は1968年から40年間以上、GDP世界2位の座にありましたが、2010年に中国に抜かれ、2023年にドイツに抜かれ、インド、イギリスにも抜かれてしまいそうです。ドイツ人口は約8,400万人、イギリスは6,923万人ですから、どうしてこんなに落ち込んでしまったのか、考える必要が大いにあると思います。
為替はその国の国力で決まると言われています。そうなると現下の日本の現状は、さらに円安が進み、インフレが加速度を上げてくるのではないかと心配です。でも昨日の新宿の状況を見れば金利が上がっても、節約しようとかは全く考えていないように、景気がよさそうに見えるのですが、見間違いなのでしょうか?
永らくご覧いただき、ご愛読いただきました小生のブログですが、本日掲載分をもちまして、一旦、中幕をひかせていただき、マリオン公式YouTubeに場面が移ります。
どうぞ、引き続き、ご愛顧いただきますよう、よろしくお願い申し上げます。
■チャンネル情報
チャンネル名:すぐに役立つ。お金の教室【マリオン公式】
”安定と成長”を両立できる投資戦略とは?分散投資の中でのi-Bondの位置づけ
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本日のボンドランチ
歌舞伎の幕の内弁当ならぬ
焼肉ランチ