2025.09.29社員ブログ

協同組合・・・・

 本日もアイボンドブログをご覧いただきまして誠に有り難うございます。

 早いもので、9月は明日で終わってしまいますが、毎年9月29日は、国連が定める、食料のロスと廃棄に関する啓発の国際デーです。2019年12月の国連総会で制定され、今年で6回目を迎えます。食料のロスと廃棄は、人間の労働と時間はもとより、水や土壌、エネルギーといった天然資源も無駄にしてしまうものです。また、温室効果ガスの大きな発生源として、気候変動の悪化にもつながってしまいます。

 世界では毎日、大量の食料が廃棄され、一方で、何億もの人々が飢餓に直面したままです。必要なものだけを購入するなど、日常の習慣を少し変えるだけで、世界に大きな影響を与えることができるでしょう。人々のため、そして地球のために、行動を起こしていかなければなりません。

 来月24日、1945年10月24日の活動開始から80年を迎える国連ですが、その国連は年間を通じ、国際社会が共通の問題に取り組む国際年を制定しています。今年は、協同組合がよりよい世界を築く、というテーマのもと、国際協同組合年に定めることが、昨年6月19日の国連総会で宣言されました。協同組合は様々な形態(農業協同組合、漁業協同組合、生活協同組合など)で、地域のコミュニティや、すべての人々が経済・社会の発展に参加できるよう、活動しています。また、貧困と飢餓の撲滅や、気候変動における緩和・適応に向けた取り組み、世界の食料安全保障の改善などにおいても重要な役割を担っている組織です。国連は、こうした協同組合の貢献を認識して国際社会に広く知ってもらい、その活動を促進するため、加盟国などに国際協同組合年を活用することを促しています。協同組合がより良い世界を築く、というテーマには、社会・経済・環境分野にわたる持続可能な開発への貢献に注目し、2030年までに国連の持続可能開発目標(SDGs)を達成するうえで、協同組合が重要な推進役であるという意味が込められているようです。

 ここで協同組合の事例として、社会的協同組合について少し紹介すると、これは、子ども、高齢者、障がい者などへのケアサービスや、不利な境遇にある人々(元犯罪者など)に質の高い仕事を提供する協同組合を指しており、世界各地で根付きつつあります。米国では、利益優先の業界再編、不安定な雇用、労働者への支援策の欠如により、彼らに良質なケアの提供ができない問題を抱えていることから、社会的協同組合が注目されています。イタリアのエミリア・ロマーニャ州には約700の社会的協同組合があり、優れたケアや高い賃金水準に重きを置いています。各組合は新規の組合設立のための準備金として、純利益の3%を協同組合のネットワークの中核となるコンソーシアムが管理する基金に収めています。韓国には約4500の社会的協同組合があります。2012年に協同組合基本法が制定され、多くの社会的企業が社会的協同組合に移行しました。

 さて、弊社の関連団体で社会的な活動をおこなっているマリオン財団は、2023年4月、一般財団法人から公益財団法人に移行しました。2021年10月の法人設立時から、一貫して児童養護施設、乳児院への助成事業をおこなっています。現在は弊社の大株主でもあり、弊社の事業が発展することで、マリオン財団の助成活動もより活発になっていきます。弊社、そしてマリオン財団の今後の動向に、これからもご注目下さい。

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