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早いもので、今年の前半も間もなく終了です。6月30日、多くの神社では、夏越の大祓(なごしのおおはらえ)という神事がおこなわれます。神社によっては茅の輪(ちのわ)や人形(ひとがた)が置かれているところもあるでしょう。大祓は、心身の穢(けが)れ、罪や過ちを祓って清めるものになります。6月と12月の晦日におこなわれ、12月は年越の大祓(としこしのおおはらえ)です。夏越の大祓では、年の前半を無事に過ごせたことに感謝しつつ、半年間の穢れなどをお祓いし、残り半年間も清らかな気持ちで過ごせるように願う神事がおこなわれます。ご自宅やお勤め先の近くに神社があれば、皆様も足を運んでみてはいかがでしょうか。古代・中世を通じておこなわれてきた大祓は、室町時代、応仁の乱によって中断されてしまいました。その後、400年以上も途絶えていましたが、明治天皇によって再興されています。
少し前のお話になりますが、3月20日の国際幸福デーにあわせて2025年版の世界幸福度報告書が公表されました。これは、オックスフォード大学のウェルビーイング・リサーチ・センターが、国連の持続可能な開発ソリューション・ネットワークなどと連携して毎年作成しています。過去3年間の生活満足度(0〜10点)の平均に基づくランキングで、調査対象147カ国のうち、最も幸福度が高かったのは今年もフィンランドでした。自然に容易にアクセスできることや、手厚い福祉制度が影響しているものと思われます。フィンランドの首位は2018年以降、8年連続です。一方で、日本は前年の51位から順位を下げてしまい、55位でした。上位5カ国とG7各国の順位は、1位フィンランド、2位デンマーク、3位アイスランド、4位スウェーデン、5位オランダ、18位カナダ、22位ドイツ、23位英国、24位米国、33位フランス、40位イタリア、55位日本となっています。北欧諸国が上位を占め、日本はG7のなかで最下位です。
報告書では、思いやり、分かち合い、社会的なつながりといったものが幸福度を高める重要な要素であると強調されており、例えば、他者と食事をする人ほど幸福度が高く、ひとり暮らしの人の幸福度は低い傾向にあるとしています。また、若年層の社会的孤立も見逃すことができない問題で、有意義な人間関係を築く機会が奪われていると指摘しています。幸福度に影響する要因を分析することで、よりよい社会づくりのヒントが得られるでしょう。
さて、幸福度に重大な影響を及ぼすものの、それが保障されている環境にいると、空気のように当たり前すぎて、気づきづらいものが人権です。誰もが生まれながらに無条件に備え、いかなるときにでも保障されなければなりません。近年、企業の事業活動に伴って発生する様々な人権問題が報じられています。弊社では今年4月、人権方針を制定し、公表しました。人権尊重の取り組みを推進し、企業価値の向上にもつなげて参ります。