ゴールデンウィークに入る前日あたりから、ニュースが始まると必ず連休中の天気予報と、高速道路の下り車線や新幹線、空港ターミナルの混雑状況ぶりを情報センターの画面や現場からの中継で伝え始めます。
駅やターミナルでは家族連れがインタビューの的となって、子供達がはしゃぐように、あれもするこれもしたいと元気よく答える姿を映しています。
それが何日か過ぎ、終盤の5日6日となれば、今度は、高速の上り渋滞車線が映し出されます。また、駅やターミナルの中継は、行楽地やふるさとから思い出満タンに、疲れた表情の家族連れを映し出しています。今年も終わってみれば、なんとも物足りなさを残して、早くもゴールデンウィークは過ぎ去ったようです。
年初より今年のゴールデンウィークは草津温泉と決めて、小生にしては珍しく宿の予約まで入れる念の入れようでしたが、それが近づくにつれ、花粉症とは別に昼夜の温度差でしょうか、喉の痛みから始まり、風邪症状がしつこく、終わりかけの花粉症と絡まって、熱まで出る始末です。
とうとう、ギリギリでキャンセルして、2～3日の養生でようやく完全回復とはいきませんが、ステーキハンバーグとご飯大盛で、ほぼ通常通りになり、じっと休んでいた反動か、今度は体を動かしたくなり、ストレッチに行くことにしました。
ストレッチを終えて気分よく、帰ってきてもまだ陽は高く、子供の日で天気も上々なので、サボテンの子株分けでもしようとベランダに出てビックリ。少し見ない間に、サボテンは黄色の花で満開です。
前から連休には子株分けしようとサボテン用の土は用意してありましたが、子株の方にも蕾があり、株分けはやめて、しばらく眺めて観察することにしました。このサボテンは小生と一緒に38年暮らして、30年以上ずっと花は付けなかったのですが、ここ何年か黄色いかわいい花を、それもたくさん付けるようになったのです。
花が終わったら、種を取ってから子株分けをしようと考えています。
こうしてみると、ゴールデンウィークも過ぎてしまえば、なんとも短く、あっという間のことでしたね。
でもこの束の間の連休中も、一刻の休む間も無く、経済は動いていて、特に為替市場における円安の攻防は、けっこう凄まじいものがあったようです。
それは前回も書きました、４月26日（金）の日銀の金融政策決定会合後の植田総裁会見から始まったのでした。
本日も小生のブログにアクセス頂きましてありがとうございます。
4月下旬まで、米の経済指標の上振れが長期金利を押し上げ、それが日米の金利差から円安につながっていました。特に26日頃にはパウエルFRB議長も当面の利下げシナリオを断念せざるを得ないかと見て取った金融市場では長期金利が一段と上昇し、日米金利差から円安が進行するのは当然のシナリオだったのです。
しかし29日（月曜・昭和の日で休日）、とても米長期金利だけでは説明できない程の円安、1ドル＝160.15円をつけたのです。そこで、政府・日銀は市場介入し、5兆円強の円買い介入に動き、一旦は投機筋の円売りを抑えました。
5月1日になってパウエル氏がFOMC（米連邦公開市場委員会）後の記者会見で利上げ可能性を否定すると、円売りが弱まりました。この機に乗じて政府・日銀が再び5月2日、3.5兆円程の円買い介入に踏み切ったようです。
これで円相場は円安が加速する前までに一旦、戻したようです。
このゴールデンウィーク期間中、休日だろうと平日だろうとおかまいなく、市場は世界中どこかで開いているので、四六時中、政府・日銀は為替のモニタリングは欠かせません。即座に対応できるように態勢はとっているのです。
ですから、今回の二度の介入のように、いつでも空襲警報の鳴り次第対応しなければなりません。なぜなら為替は市民の暮らしに深刻な影響を及ぼすからです。
その政府・日銀のモニタリングですが、米経済、物価情勢、日米中央銀行の置かれた難しい状況、そして当局と投機筋や市場との心理戦や攻防など、きっとゴールデンウィーク中と言っても気の休まるときはなかったのでしょう。
ただ、いくらモニタリングの精度がよく、正確な空襲警報が鳴っても、為替介入に使える政府・日銀の実弾はウクライナ同様に、そう多くはなさそうです。政府は米国債を多額に持っていますが、それは米国の手前売ることはできません。使用できるのは24兆円程度だそうです。
今回8.5兆円を使ってしまったので、もう残りは15兆円強、それも介入許容の国際ルールがあるようで、即ち、市場原理の働かない機関が、市場に参加して市場をコントロールすることは、ご法度で限界があるようです。
ですから、むやみやたらに介入できず、今後1年間に円買いに介入できるのは、3.5兆円程度とのこと。そうすると円安はこれからも長く続きそうな気配です。
昨日の昼間空を見上げると、風強く雲行きが怪しそうだと思ったら、案の定、今朝から雨となりました。
円の為替市場の雲行きはこれからどうなりますか。
本日のボンドランチ
ステーキハンバーグご飯大盛
