2021.11.15社長ブログ

気が急(せ)く

土曜の夜はいつもそうですが、解放された気分で、風呂を上がってから缶ビールを脇に置いてTVを観たり、少し溜まった新聞をゆっくり読む時ほど至福の境はありません。しかし一時間か、さらに少々たつとさすがに疲れも手伝ってか、眠気を催します。

この季節、朝晩の寒暖差が激しいので、掛布団の様子で、夜中に暑くて目を覚ますこともあります。かと云って薄物ですと、朝方に寒くて、特に足もとが冷えてやはり、目を覚ますのです。

昨日の朝は、後者の方で、寒くて目が覚め、時計を見れば7時を回っています。日曜日としては早いのですが、起床して仕度をすませ、空調もなく、窓やドアを全開にして外の空気を取り込んでの朝食は、今の季節ならではの気分で、ゆったりとした時間が過ごせ、気分ものんびりです。

昼近くには、散歩をかねて新宿の繁華街に向かって歩き始めると、花園神社の酉の市のポスターやおせちの配送ポスターを見かけたりします。近くのケーキ屋さんでは既にクリスマスツリーが飾られていたり、スーパーではもうお正月飾りが売られているのを目にします。そんな街の様子を見るにつけ、ゆったり散歩気分も覚めてしまい、時の流れに少し気が急いたのか、何をするでもないのですが、散歩もそこそこにとりやめて、帰り道はなぜか早歩きとなります。

帰ってみても、朝刊と溜めた新聞を再び広げるくらいのものですが、先程読んだ新聞でも昨日読み残した新聞でも、見過ごしたり再度読み直した記事の中にも、新発見はあるものです。

米国の港ではコンテナ船輸送における今年春先からの混乱がいまだおさまらないようで、クリスマス商戦に支障が出そうだと報じています。クリスマスプレゼントが年明けになったら興醒めですし、小売店は商機を逃すかもしれません。

小売店に商品が届かないことも問題ですが、物だけではなく、その物を供給している中国からの海上運賃にも問題がありそうです。

中国発米西海岸行きコンテナ船の海上運賃はコロナ前のなんと10倍以上に高騰しているそうで、当然に小売価格への転嫁が売上に響くのは確実でしょう。

この供給制約はこれからも長く続くようです。

となれば、米国の経済回復も相当遅れるかもしれません。

また、それも係わっているのでしょうが、一時的と考えられていたインフレリスクも長期化する可能性が出てきました。

酉の市.JPEG

おせち.JPEG

クリスマス.JPEG

正月飾り.JPEG

本日も、小生のブログにアクセス頂きまして、ありがとうございます。

さて、その中国では資金繰り難に陥っている不動産大手、中国恒大集団は11/11の猶予期間に入っていた米ドル債の利払いを実施し、デフォルトを回避したようです。

中国恒大集団は信用不安から本業の住宅販売が不振に陥っているうえに、2022年77億ドル、23年85億ドル分の社債元本が償還を迎えますが、新規社債の発行による償還資金の手当ては極めて難しい状況となっているようです。

この問題ばかりでなく、中国の経済成長率は急減速しており、中国経済も先行きに懸念が広がっています。

日本とは政治体制が異なり、人口も格段に多く貧富の格差も大きい中国は、日本とは事情がだいぶ異なるように見えます。しかし、不動産バブルに日本政府が打った手法にとても似たところがあるのは日本のバブル崩壊を研究しているからでしょうか?

中国は今年になって、かつて日本が行った不動産融資への総量規制を実施しました。3期目を目指す習近平主席も当時の日本政府同様に、国民の住宅価格高騰に対する不満にはこたえざるを得なくなったのではないでしょうか。

実は不動産もバブルだと思っていますが、株も含めた資産バブル(資産インフレ)は日本も欧米も世界中を巻き込んで発生しているように思えます。これもコロナ禍による世界各国が行った金融緩和で、さらにバブルは加速したようです。

日本は過去に経験しているのに「またですか?」と云いたいところですね。

中国恒大集団の問題や米国などのインフレ懸念による利上げ観測でNY株式の下落など、バブル崩壊の徴候は少しずつ現れてきているようです。日本はもとより、中国も米国も欧州もみな日本のバブル発生と崩壊を研究していて、同じ轍は踏まないはずなのですが、本当に大丈夫なのでしょうか。

少なくとも日本では、あの時の反省は希薄化しているかもしれません。

山高ければ谷深し、一体どうなっていくのか、早く対策を打たないといけないはずですが、政府当局は、気が急くことはないのでしょうか。

そこで、預貯金の不満とリスク資産(株など)の不安を取り除くi-Bondは、精神安定剤のようなもので、持っているだけで、気が急くことはありません。

サンドウィッチ横.jpeg

本日のボンドランチ

気が急くときに食べるのが

サンドイッチだとか。

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