2020.10.12社長ブログ

混在

ついこの間まで、自宅でもクーラーを使っていたのに、このところは急に気温が下がって、暖房に切り替えようかと思う日が続いていました。

風呂から上がり、ドアーを開けると、洗面台の鏡も上部はすっかり水蒸気で曇ってしまいます。居間に戻って、湯上がりにパジャマ姿で、休日の深夜寝る前の小1時間ほど、まだ取ってある読み残しの新聞をゆっくり読むのは、小生には至福の境と云えます。

台風14号も気になり、リモコンスイッチを入れれば、TV画面脇に台風情報が出ていて、三宅島、御蔵島に特別大雨警報が出ているようです。

そろそろ寝るかと寝室に行くと、なんとなく外が気になり窓を開ければ冷たい雨は上がり、台風の余波でしょうか、少し強い風が頬をかすめます。空には重たそうな雲が列になって続き、ひときわ煌々と輝く国立競技場のライトの連なりが目を引きます。と同時にこんな時間にライトの下では一体何をしているのだろうかと、かすかな疑問も生じます。

朝、カーテン越しに外を見やれば、雨は上がっていつもの曇り空です。TVの天気コーナーでは、天気図を示して伊豆諸島南部から台風はUターンして南に向かったとのことで、八丈島では、この大雨で1.5ヶ月分の雨量を記録したと云っています。

また、西の方から晴れ間が戻り、関西以南では残暑が戻ってくるとか云っています。

正に、名残の夏と秋とまだ早い初冬の気候とが偏西風と台風でかき混ぜられ混在しているような時期なのかもしれません。

風呂上がりに読んだ10日付の日経一面には大見出しで「デジタル通貨(CBDC)、来年度実験」、中見出しで「日銀、中国先行を警戒」、小見出しで「世界で発行準備加速」とありました。いよいよ日本も安全性などを確認しながら「デジタル円」に向かうことになるのでしょうか。

日銀は実証実験の時期を「21年度の早い時期の開始を目指す」とは云うものの、現時点で「CBDCの発行計画はない」とも云っています。

日銀は「現金がデジタル通貨に置き換われば、決済や送金は瞬時で済むし、保管や輸送コストが低下し、透明性が増し、脱税防止にもつながる」と云っています。

すると最終的に日銀は政府の紙幣印刷所ではなくなり、市中の金融機関も、なくなってしまうと云う事でしょうか。

よく読むとそうでもなさそうです。

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本日も、小生のブログにアクセス頂き、ありがとうございます。

さて、日銀はCBDCに必要な特性を5点上げています。①誰でも使える「ユニバーサルアクセス」 ②偽造されない「セキュリティ」 ③通信障害や停電時でも使える「強靭性」 ④時間のかからない「即時決済性」 ⑤様々なプラットフォーム間で使える「相互運用性」

以上の5点で、実験ではこうした点を技術的に確認するとしています。

またCBDCの役割として3点上げています。①現金を代替するものではなく、両立する。 ②民間業者の決済サービスを支える ③民間の創意工夫によりサービスを上乗せできるとなっています。

そして、かなり重要な点も議論されているようです。CBDCの発行は、利用者の国民が日銀と直接お金をやりとりする仕組で良いかどうかです。

この方式を採用すると、既存の金融機関の経営に相当大きな影響を与えてしまうので、どうも「今の金融機関との仕組を維持する」ことを基本にするようです。

発行には法律の改正が必要となるので、最終的には日銀ではなく政府の判断になるのだと思います。

小生の疑問ですが、日銀CBDCを発行する際は、やはり国債を裏付けに発行するのでしょうか。

例え日銀が政府の紙幣印刷所ではなくなったとしても、何か基準となる本位がないと発行が難しいのではないかと思うのですが。

また、どこかの国のCBDCがグローバルに世界を席巻することになると、為替や自国の金利による調整に効果が、及ばなくなってしまうのではないかとも考えるのですが……

歴史的には銀本位、金本位制度を経て、現在は管理通貨制度となり、その国の国債を本位に通貨を発行していますが、将来は不動産も本位になるのではないかとも考えてみました。

最終的には、CBDCに全ての交換手段が収斂されるのではなく、現金、他のタイプの通貨、民間のキャッシュレスサービス(電子通貨等)などなど様々な型のものが、混在するようになる気がするのですが……。

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本日のボンドランチ

いろいろ味弁当

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