初夏の爽やかな風を指すのが5月の季語である薫風です。
都会でも小さな公園や街路樹の木々にも若葉が芽吹き、低木や草花も新しい芽を出し可憐な花をつけたりしています。そんな新緑や若葉を通り抜けて、心地よいそよ風が吹く季節のはずが、5月の連休以降、カラっと晴れた薫風の吹く青空には、僅かに出会っただけで、なんだか、雨の日が多く、その前には必ず強い風が吹きます。
薫風5月を待っている間に、先週には沖縄や奄美地方より、一足早く九州南部が梅雨入りしました。東京は一昨日の土曜が雨で蒸し暑く、昨日も曇りで雨こそ降りませんが、気温も高く、少し蒸していました。
このまま薫風5月にお目に掛かることもなく、東京も梅雨入りしてしまうのでしょうか。
そんなハッキリしない曇り空の下、小生の故郷とも言うべき、浅草へ祭りの時季でもあり、顔を出せば、三社祭は最高潮の真只中でした。
雷門まで来てみれば、スカイツリーとビール会社のオブジェをバックに、「おんべ」を先頭に、雷門の町会神輿が勇壮な掛け声にあわせて練り歩いています。
小生には懐かしい、寿町会神輿もいます。本社の「宮」神輿は、遠くの町会を渡御中らしく、出会えませんでした。
早朝に「宮出し」された三基(一の宮、二の宮、三の宮)の本社「宮」神輿が各町会を、別々方向に渡御していき、最後に高張提灯に囲まれながら三基のみこしが各方面から宮に集まってきて、木遣り唄の中「宮入り」する情景は、想像するだけでゾクゾクするくらい素敵です。
今はインバウンドで多くの外国人も見物あるいは参加して、活気ある日本の祭りを盛り上げてくれています。
見ているだけで元気を頂きました。
ところで、祭りは活気であふれていますが、トランプ関税が言われて以来、日本の景気の先行きには、少し不安感が漂って、活気が溢れているとは言い難いところです。




本日も、小生のブログにアクセス頂きまして、有難うございます。
経済の活気はどこで一番感じられるかと言えば、GDP(国内総生産)の中で重要な、構成要素である身近な個人消費です。
日本ではそれがGDPの半分強を占めています。
やはり個人消費が伸びて、勢いがないと活気が出ません。現在のお米の価格などが代表例ですが、古米放出にも拘わらず昨年の倍近くに高騰しています。
減反政策として1970年に導入され2018年に廃止されましたが、この政策によって米の生産量を調整してきたのです。しかし、それが現在裏目に出て、物価高の筆頭格になっています。放出された古米はどこに行ってしまったのでしょうか。
このように、食料品が高騰すれば、当然個人は生活費を切り詰めます。
そして既に第二次安倍内閣で2013年に目指した、デフレ脱却は何とかなってきましたが、賃金上昇より、今度は物価高の為に、実質賃金がマイナスとなる程のインフレ領域に入ってきました。
そうなると、更に節約が先行して、消費が伸び無くなれば、不景気の中のインフレ、所謂スタグフレーションの恐れがあります。
1-3月期のGDPは4期振りにマイナスとなるも、幸いにして16日に内閣府から発表された、昨年度のGDP速報値によれば前々度比0.8%増で、2021年度以降、4年連続でプラスとなり、名目GDPは616兆9095億円と、初めて600兆円を上回り、名目ではGDPは伸びていることになります。
これで安倍内閣が目指した名目GDP600兆円の目標を、達成したことになります。
しかし、名目GDPから物価変動の影響を割り引くと、実質GDPは559兆7887億円となります。すなわち、インフレが影響して物価が高騰している為、経済の実態は実質GDPで見た方が正しいものとなります。
名目GDPを実質GDPで割った数字をGDPデフレーターと言います。
GDPデフレーターが1以上であればインフレであることが判ります。
よって、616兆9095億円÷559兆7887億円=1.10=GDPデフレーター
GDPデフレーターが1.10となったからと言って、インフレが10%進んだとは、一概に言えませんが、まちがいなくインフレは相当進んでいるようです。

本日のボンドランチ
原価はご飯の方が高価かも?