2025.09.08社員ブログ

救急・・・・

 本日もアイボンドブログをご覧いただきまして誠に有り難うございます。

 明日9月9日は重陽の節句。平安時代初期に中国から伝わり、無病息災、子孫繁栄、不老長寿を願って祝いの宴を開いたことが起源とされています。中国では、奇数日は縁起のよい陽の日とされ、その最大値である9が重なる日を重陽と呼び、節句のひとつになりました。一方で、奇数が重なると災いが起こりやすく、不吉だとも考えられており、よくないことが起きないようにと、邪気を払う風習が根づいたともいわれています。

 9月9日はまた、救急の日でもあります。厚生労働省と消防庁は、救急業務及び救急医療に対する国民の正しい理解と認識を深め、救急医療関係者の意識の高揚を図ることを目的に、毎年9月9日を救急の日、救急の日を含む1週間(日曜日から土曜日)を救急医療週間と定めており、今年も全国で救急に関わる様々な取り組みがおこなわれる予定です。

 直近の厚生労働省の調査によると、2023年の救急車による全国の救急出動件数は、763万8558件(対前年比40万8986件増、5.7%増)となりました。1日平均では約2万928件(同約1121件増)で、約4.1秒(前年約4.4秒)に1回の割合で救急隊が出動したことになります。また、救急車による搬送人員は664万1420人(対前年比42万4137人増、6.8%増)です。これは国民の19人に1人(前年20人に1人)が救急隊によって搬送されたことになります。救急車による搬送の原因となった事故種別をみると、急病449万5904人(67.7%)、一般負傷105万9922人(16.0%)、交通事故36万549人(5.4%)などとなりました。

 搬送人員664万1420人の内訳を年齢区分別にみると、新生児1万2344人(0.2%)、乳幼児33万6047人(5.1%)、少年23万1245人(3.5%)、成人196万8232人(29.6%)、高齢者409万3552人(61.6%)となっており、少子高齢化の進展によって高齢者の占める割合が高い傾向にあります。また、急病では高齢者(281万4170人、62.6%)、交通事故では成人(21万2009人、58.8%)、一般負傷では高齢者(76万4069人、72.1%)が最も高い割合で搬送されています。

 さて、日本の医療提供体制は、国民皆保険制度とフリーアクセス(保険証があれば医療機関を自由に選択可能)のもと、国民が必要な医療を受けることができるように整備がすすめられ、国民の健康を確保するための重要な基盤となっています。しかし、急速な少子高齢化に伴う疾病構造の多様化、医療技術の進歩、国民の医療に対する意識の変化など、医療を取り巻く環境が変化するなか、将来を見据え、どのような医療提供体制を構築していくのかといった中長期的な課題にも取り組んでいかなければなりません。また、医師の地域的な偏在など様々な問題に直面しており、これらに対する緊急の対策を講じる必要があります。更に、新型コロナウイルス感染症の感染拡大の経験を踏まえ、新興感染症の発生・まん延時における医療提供体制の構築も欠かせないでしょう。弊社は医療機関ではありませんが、医療施設の所有者になることはできます。そして、それを対象不動産として、新たな不動産小口化商品をつくり出すことも可能です。医療提供体制の拡充に、微力ではあるものの、お役に立てる場面があるかもしれません。

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