2025.05.12社長ブログ

約100年周期か

頭にも緑が溢れ絶好の季節となり、今し方も小生の脇を、背中にリュックを背負った中高年の女性の一団がウォーキングを楽しんでいるのでしょうか、通り過ぎて行きました。
今年は、5月に入っても、日ごと変わる天気に行楽客もさぞ難儀をしたことでしょう。
先週末も西日本からやって来て、列島を縦断していったメイストームは、広い範囲に強風と大雨をもたらしながら、駆け抜けて行きました。
週末の夜になって雨も上がり、久し振りに上空に雲を通した、月光を見たように思います。

これから陽気に満ちあふれる季節を、謳歌できるとかと思いきや、天気予報は一気に熱中症アラートが出るような暑さがやってくると言っています。でも上空には冷気も入り込むので、お出かけの際は日替わりする天気予報や、空模様の様子を見ながら服装なども選んだ方が良いと思います。
絶好の季節はごく、ごく僅かで、また昨年のような灼熱の季節が到来するのだと考えただけで、新しいローマ教皇が選出されたコンクラーベでは白い煙が上がりましたが、こちらは弱音の悲鳴が上がりそうです。

本日も、小生のブログにアクセス頂きまして、有難うございます。

天候も異常ですが、世界経済や日本の経済も、トランプ大統領の関税政策により、異常な事態となっています。
トランプ関税も日本が交渉の一番乗りでしたが、合意はイギリスが一番乗りしたようです。自動車追加関税もロールスロイスのような高級車を中心に10万台までは25%を10%に、鉄鋼・アルミは関税0%、相互関税は10%で折り合ったようです。
この合意はアメリカもイギリスも同じアングロサクソン民族の血を引くアングロサクソン同盟によるもので、兄弟間のディールのような特別なものではないかと言われています。ですから、日本も参考にはなりますが、同様には、きっといかないのだろうと思われます。
よって、トヨタも2026年3月期は前年比の最終利益が34.9%減の3兆1,000億円になると見通しを発表しました。

一方、中国へは145%の関税とトランプ大統領自身が言っていたのに、現在は大統領自身80%ぐらいが妥当かなどと言い出して、10日から始まっているスイスでの交渉では、貿易戦争が緩和されるのではないかと関心が集まっています。
そうした中、一体日本はどんな交渉となり、最終合意はどんなものとなるのでしょうか。それにしても思い付きのような、支離滅裂とも見えるトランプ大統領の発言は、日替わり天気予報のようで、いつ変わるか分からないので、当分は様子見と言ったことになるのでしょうか。
昨日の朝NHKの日曜討論を観ていましたら、色々と提案・意見はありましたが、結論はやはり、先行き不透明感から様子見でした。

このように世界経済が予測困難となり、皆が様子見をして動けない中、先週、国際金融協会による2025年3月末における、世界の総債務(借金)残高が324兆ドルに達したと公表されました。これは国家や企業、金融機関、加えて個人の債務(借金)の総合計額です。
この数値は世界のGDP(比較可能な181ヶ国)の合計107兆4474億ドルの、約3倍も大きい借金の残高です。
ですから、リーマンショック以降の世界各国の金融緩和による、異常なおカネ余りの状態に、現在もあることがわかります。

借りたお金は返済しなければなりません。この借金を返済するには、世界経済が拡大していることが前提条件であります。しかし、この関税政策次第では、米国自体の景気が後退しかねません。
当然日本も影響は避けられそうもありません。そうなったらインフレ(自然増税)は進むし、物価は高騰するしの不景気下のスタグフレーションになり、世界恐慌ともなりかねません。
経済にも当然周期がありますが、以前1920年代末から1930年代にかけて始まった、世界恐慌の周期(同じ現象が繰り返される、一定の時間)が、約100年だとしたら昭和100年(昭和元年を1926年として)にも符号してなんとなく不気味です。

            

            本日のボンドランチ
      紀元前600年頃、中国山東省生まれの餃子は
            何年たっても大人気

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