2022.08.01社員ブログ

栄冠は君に輝く・・・・

本日もアイボンドブログをご覧いただきまして誠に有り難うございます。

『雲は湧き 光あふれて
天高く 純白の球(たま) 今日ぞ飛ぶ
若人(わこうど)よ いざ
まなじりは 歓呼(かんこ)にこたえ
いさぎよし ほほえむ希望
ああ 栄冠は君に輝く』

今週土曜日の6日から、全国高校野球選手権大会がはじまります。会場となる阪神甲子園球場(兵庫県西宮市)が竣工されたのは、今からちょうど98年前の1924年8月1日でした。当時、それまで使っていた球場では大勢の観客を収容し切れなくなり、試合中に観客がグラウンドになだれ込み、試合が中断することもあったとか。廃川とした川の埋立地開発の一環で、ちょうど新球場の建設も検討中であった阪神電鉄が、大会主催者である朝日新聞社の提案に応える形で、球場の建設が実現しています。

一昨年の大会はコロナ禍の影響で中止となってしまいましたが、昨年は開催されました。決勝戦は大会史上最多となる7度の雨天順延、かつ、大会史上初となる系列校同士(智弁和歌山VS智弁学園)の対決で、智弁和歌山が勝利しています。球を追う若人たちの活躍が、今年も大いに期待されています。

 若人たちの活躍といえば、こちらも同様でしょう。中学生、高校生、大学生がチーム単位で参加する日経STOCKリーグが今年も開催され、愛媛県立今治北高校が最優秀賞の栄冠に輝きました。日経STOCKリーグは日本経済新聞社が主催し、野村ホールディングスが支援する金融・経済学習コンテストです。各チームが自由に投資テーマを選び、500万円分の仮想ポートフォリオを組んで、A4用紙30枚以内のレポートにまとめます。昨年度(第22回)は1719チーム、7046人が参加しました。これまでの参加者は累計で13万人を超えています。

愛媛県立今治北高校4人のメンバーは、地元が世界に誇る海事産業をテーマに、1719チームの頂点に立ちました。参加のきっかけは、昨年3月にスエズ運河で発生した、地元企業が所有する大型コンテナ船の座礁事故です。報道が続くなか、今治が世界有数の海事産業の拠点であることを実感しています。調べてきたことを放課後にもち寄り、レポート作成に向け、地元の海事産業の歴史からSDGsへの取り組みまで幅広く調査をすすめました。新聞記事に加え、各自のノートパソコンを駆使して情報を収集しています。インターネットでわからないことはオンライン会議やアンケートを通じて取材しました。今治造船にもコンテナ船の需要の変化などについて確認しており、同社は通学で利用するバスの車中からみえるほど身近な会社でもあることから、一段と親しみをもつようになったそうです。スエズ運河事故では賠償金を船主責任保険でカバーできるのかどうかが焦点となりました。同保険を扱う海外企業へ、英語教師と協力しながら質問を作成し、アンケートを送付しています。海事産業は造船や海運のみならず、金融とも深く関係していることを学びました。

方向性が固まると、ひとり50社ほどをスクリーニングしてポートフォリオを構築しています。教材や新聞で投資に関する基礎的な知識の土台づくりをしたうえで、財務指標やESGの視点を企業選別で応用できるように点数化しました。経済ニュースをみる習慣は今も続いており、株価が動いたときは、何かニュースがあったのかを調べています。漠然としたイメージだけではなく、キャッシュフローなどの具体的な数字から企業の実態を把握できるようになりました。メンバー全員が地元の産業に対して愛着がより高まり、また、家族が造船関連の企業で働くメンバーもいて、家族がどれだけ重要な仕事をしているのかがわかり、家で仕事の話をきく機会も増えたとか。日経STOCKリーグへの参加によって得たものは、最優秀賞という栄冠だけではありませんでした。

 次代を担う若人たちに注目される企業になれるよう、弊社も時世を捉えた商品やサービスの提供に努めて参ります。

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