2025.09.16社長ブログ

心臓破りの坂

世界陸上マラソンは早朝スタートで、一昨日(14日女子)も、昨日(15日男子)も当社前の靖国通りにある坂、別名「心臓破りの坂」を登るとすぐに、外苑西通りを左折し、ほぼ直線コースに入ると、残りは約2kmです。
ランナーは皆、スピードを増し、最後の力走にかけます。後のことは考えず「必死の力」を振り絞ります。特にトップ集団が近づいてくると、沿道の歓声は急に盛り上がり、ここまでの約40㎞も、各選手共に自己最高のパフォーマンスで力走した後の、更なる力走は、思わず「頑張れ」と叫びたくなるようなシーンです。

また、昨日は「敬老の日」でもありました。新聞によれば65歳以上の高齢者は現在3,619万人で、総人口に占める割合は29.4%≒30%であり、過去最高を更新し、世界人口トップ集団(人口4千万人以上の国)の中でもトップだそうです。
また、高齢者の就業者数も930万人と21年連続で増加しています。
かく言う小生もその中に含まれますが、元気なお年寄りが増え、少子化による働き手不足も背景となっているようです。
小生、夜もTVで世界陸上を観戦していますと、例えば100Mの決勝などで感じるのですが、世界のトップランナーも、急速に入れ替わっています。小生の良く耳にしたボルトやゲイ、そしてパウエル等はセビルやライルズに替わりました。人は一様に歳を取り、次の新しい時代へと休むことなく、日々刻々と変化しています。時代の代謝を繰り返し、その間に新しいものを生成しながら、歳を重ねていくようです。

先週は札幌に一泊の出張があり、帰りがけに、いつもの札幌駅周辺や、大通り公園のテレビ塔あたりも通りすがりました。先日までの暑さは和らいだものの、この季節の札幌としてはまだ蒸し暑く、日中は28℃超えとなり、まだまだ夏は頑張っているようです。
でも、空は少し高くなっていて、雲の様子も秋を感じさせます。
季節も世界的温暖化により、北海道でも異常が感じられているようです。寒さ対策は十分でも、暑さ対策などでクーラーを取り付ける家庭が最近は増え、現在、順番待ちの状態だと、タクシーの運転手さんは言っていました。

話はマラソンに戻りますが、オリンピックのマラソンコースも以前は当社前がコースで「心臓破りの坂」は現在の世界陸上と同じでしたが、いつの頃だったでしょうか、マラソンコースだけ札幌の大通り公園に移ってしまったのです。
地球温暖化が進んだあかしですね。

さて、帰りは仲間もいたことから、JRは利用せず、昨年から始まったサービスという、タクシーに代わるライドシェアで札幌から千歳へ向かいます。
高速に入る前の市内通り脇には秋の草花が咲き、単調な一直線の街路を飾っているようです。

本日も、小生のブログにアクセス頂きまして、有難うございます。

先週金曜日の日経朝刊一面には「NY株、初の4万6,000ドル」その右下に小さくではありますが「日経平均続伸、一時500円超高」とあります。終り値は4万4768円と連日の最高値更新の道をまっしぐらです。
米連邦準備理事会(FRB)が利下げに動くとの観測が強まり、両市場とも強気の相場が続いているようです。

でも仮にFRBが金利を現実に下げれば、強気市場も材料出尽くしで、その後「心臓破りの坂」が待っていると思います。「坂」は材料の出尽くし感からの、反動売りがでるのは予定のコースですが、その先、ラストスパートのような勢いが付いて買い上げられるか、そこを突き抜けられず、材料出し尽くしの売りに押されて相場が失速するのか。それは、「心臓破りの坂」の後次第で、新たな買い材料をみつけられればよし、もし見つけ出せなかったら、市場は崩れるかもしれません。

小生の周辺の方々も、証券会社の人ですら、どうしてこんなにNYも東京市場も高値を更新しているか、理由をFRBの利下げ期待の他、明確に示せる方は、あまりいらっしゃらないようです。しかし、現実は連日のように高値を更新しているのです。
材料が出尽くした後のマーケットはどうなるか、そこを先読みするのが、醍醐味と言うべきでしょうか。

でも、経済に、国立競技場でのフィニッシュはありません。経済は連綿と続きます。米国では利下げの後、トランプ関税が効き出し、マイナス指標も必ずと言っていいほど、出てくることでしょう。
トランプ関税は世界経済も縮小する要因も含んでいます。また、コストアップによるインフレも心配です。
世界経済は、マラソンと違い「心臓破りの坂」はまだこれからも、続々と出てくるものと覚悟しなければなりませんね。

本日のボンドランチ
千歳空港レストランの小樽ヤキソバ

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