2023.11.20社長ブログ

問題が少しあるぶんには

すでに先週には立冬を過ぎて、暦の上ではしっかり冬となっています。
残暑が長く続きましたので、いつ秋だったかよくわからないうちに冬の到来です。
このところの極端な気温差で前回のブログにも書きましたが、一旦回復に向かった風邪の症状が、薬は飲んでいるのですが、ぶり返し、更に咳まで加わってきました。

もう一週間近く体調は良くありません。もしや「コロナ」か「インフル」ではと疑い、何度か検温はするのですが、何度計っても平熱の域を出ません。しかし喉は痛く、加わった咳はベッドに入ると頻度を増し、良く寝付けません。
何度か起きては洗面台でうがいを繰り返し、本当にまいりました。とうとう薬局で、のどぬーるスプレーを買い求めて使用するという破目になったのです。口いっぱいにヨウ素の臭いと味覚が充満して、少し不快感はあるものの、効果はてき面で、咳はだいぶ治まりました。

おかげで、昨日は朝から快適とは言い難いのですが、気分はまあまあと言ったところで、日差しに誘われ、買い物がてらの散歩に出れば、小春日和の暖かな日溜りが、当社オブジェ下のベンチのまわりにできていて、こんなところで新聞なんか広げてコーヒー片手に読んだら、さぞ癒されるだろうなとは思いつつも、ただ通り過ぎるだけでした。
通りに出て空を360°見渡せば底抜けの、一点の曇りもない青空が広がっています。極端に限度を超えた青空で、どこまでもきりのない青さに計り知れない、一抹の不安がよぎります。

秋もそうですが、冬に入った昨日も、日の暮れはつるべ落としです。買い物帰りにあのベンチをチラッと見れば、気温も下がって、同じベンチなのに、寒そうに佇んでいます。
西の空には半月が輝き、白い雲が一筋延びている姿に、なんだか安心感のようなものを覚えます。
完璧より、少しなにか妨げとなるものがあるほうが、人は安心するようです。

17日の米株式市場でダウ平均は小幅ではありますが反発して、前日比1ドル81セント高の3万4947ドル28セントで終えています。週間では646ドル高となり、7月以来となる3週間連続の上昇を記録しました。
これは米経済の減速やインフレの鎮静化により、FRBによる利上げ局面が終了したとの観測からの相場上昇と考えられます。金利が低ければ例え景気が悪くなっても株式市場が上昇すると言うのは、まだまだ、、市場にはコロナ禍以降の資金が、ジャブジャブ状態なのでしょうかね。

本日も小生のブログにアクセス頂きましてありがとうございます。

日銀は10月31日の金融政策決定会合で長期金利の上限を1%に引き上げ、これまで行ってきた1%指し値オペは中止すると述べました。もし今後も日銀が1%に固執し、長期国債を買い支えると、日銀の国債額は膨らみ、市中に資金が他の国に比較しても、過多に供給されることになります。(円安要因)
また日銀は保有国債が膨大になった後で、金利がさらに上昇すれば、保有国債価格は下落して、大きな含み損を抱えることを回避するのが真の目的で、金融システムの安定を考えたものと考えられています。

また日銀の行う金融政策のもう一つの目的が、物価の安定を図ることです。
24年度の消費者物価指数(CPI)の上昇率は2.8%と上方修正しています。その理由は円安による輸入物価の上昇が、国内物価に及んでいることとしています。
物価上昇は国民生活を圧迫してしているので、このコントロールをするのが最大の課題と言えます。日銀がこれをコントロールしようとするのであれば、円安を阻止しなければならないのです。
これは日銀のみならず政府と連携しながら、国債発行も含む政策変更をしなければならないと植田総裁は言っています。

ところがどうも、原因はそれだけではlないようです。輸入物価以外で具体的に宿泊や食料品が極めて高騰しているのです。生鮮食品を除く総合で、2.8%の対前年伸び率なのに、生鮮食品を除く食料品は8.8%、宿泊費は17.9%となっているのです。
この高騰は円安とは無関係の、この分野での賃金の伸びによって引き起こされている国内要因インフレと考えられています。
物価問題はこれまでとは異なる視点からも、観測しなければならないようです。

日本の今おかれた経済状況は米国の経済指標の悪化や、中国や欧州の景気懸念もあります。それに日本の抱える、日銀に象徴されるさまざまな問題があり過ぎるほどにあります。
問題が少しあるぶんには、全く無いと言うより安堵感はありますが、あり過ぎると不安感は増すばかりです。

          本日のボンドランチ
      みそ汁が塩辛くて少し問題なのですが…

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