2024.06.03社長ブログ

この道は

週28日(火)は思いもよらない梅雨前線の活発化で、夜半から降り出した雨はその後、たたきつけるような風雨となり、一時は傘も役に立たず、ズブ濡れとなっての帰宅でした。
部屋の窓ガラスに打ち付ける雨で、今までに付いた花粉も、きれいに洗い流されたようで、どこかしらスッキリ感があります。その後週末にかけて台風が東海、関東地方に大雨をもたらしながら接近し、やがて温帯低気圧に変わるのですが、いよいよ雨の季節本番到来と言ったところです。
台風一過とはいかず、天候がまだ不安定な6月に入ったばかりの1日(土)は、久し振りのIR(会社の情報提供活動)で名古屋に行ってきました。
新幹線は富士山を観ようと窓際に陣取ったのですが、うつらうつらしていたか、それとも雲に覆われていたのか、富士山の姿は観ずじまいでした。時々目にしたのは、増水したどの河川もが河川敷まで水で埋め尽くし、驚くほど川幅が広くなり、茶色に濁って勢いづいた速い流れとなった、いつもとは違う河川の光景でした。

雨こそ降りませんでしたが、時々薄日のさす曇り空で、東京よりいくらか蒸し暑く感じられ、気温は真夏日少し前と言ったところでしょうか。
いつか通った覚えのある、長い名古屋駅の構内を通り抜けて、周囲を見渡せば、久し振りの名古屋は、すっかり駅前の建物の様子が変わり、工事が続けられているようです。やはり、時速500kmで走行する超電導リニア中央新幹線の開業に向けての準備なのでしょうか。

さて、IR会場は駅前の大きな総合施設で貸会議室の入った、その建物の9Fで行われたのですが、1番バッターである当社は午後1:30からの開始です。控室に50分ほど前に到着し、会場を半開きのドアから覗くと、お客様が既に多数いらしていました。
他県の会場でもIRは行いますが、名古屋のお客様は集まりがとても早いようです。

時間となって、演壇に立ち、約40~50分の会社の半期までの利益や財政状況などをお話しして、10分程の質問タイムになります。すると、鋭い質問が何問か、どこの会場においても、必ずと言っていいほど出ます。

ウイークデーのIRですと高齢の方が多いのですが、休日ですと、投資に興味のある若い方もけっこう参加されます。NISAのお蔭でしょうか、クラウドファンディングとかトークン・ブロックチェーンと言ったワードもしっかり理解されている方も多く、リテラシーの高さを改めて感じました。
終了後、同じ建物の地下にあるレストラン街で遅い昼食を済ませて、名古屋駅に戻り、10分おきぐらいに到着する東京行き新幹線を待っていると、ホームに一羽のスズメが来て、ホームで次の新幹線を待つ多数の人たちの間をぬうようにして、すっかり慣れた様子で、餌を探しているようです。遅い昼食でしょうか、それとも早い夕食でしょうか。
新幹線がホームに入ってくるまでチュンチュン(騒音で鳴声は聞こえませんが)と動き回っていました。

本日も小生のブログにアクセス頂きましてありがとうございます。

IRの質疑応答タイムで出た質問ですが、「名古屋はマンションの賃貸料は上がっていないし、空室率も高いが東京はどうか?」との、(もしかするとマンションオーナーさんからの)質問でした。
本質は需給バランスの問題でありますがと前置きし、円安や外資の流入、人件費の高騰を絡めて、現状の新築マンション価格の上昇率を一例として説明しました。
充分納得されたかは不明ですが、もしかすると中京地区はリニア問題に絡んで、供給過剰気味なのかもしれません。そこはいろいろと、他の物件との差別化をする、工夫次第だとも付け加えました。

5月末の日経に掲載されていましたが、少し異常なような気もしますが、新築マンション価格が東京、大阪が世界首位だとか、なんでなのかと、当社会議でもときどき同じような話題が出ていました。
尚、新聞によれば、その理由が大きく3つあると言っています。
①原価の上昇(土地代価、資材、人件費の高騰) ②マンションの供給戸数の減少(10年前の40%程度) ③海外マネーの流入 を挙げています。

世界のマンション価格水準から比較しても、東京元麻布にある分譲マンション一室の1坪(3.3㎡)当たりの単価を100とすれば、大阪は68.2、世界主要15都市の中で最も高い香港で268.2、ロンドンでは207.5と比べ、半分以下の安さなのです。
その結果として、高すぎて買えない層が、賃貸住宅に流れ、東京などでは、賃貸料が上昇することに繋がっているのだと新聞は言っています。

ところが現在米国ではインフレが加速して、FRBの利上げによって、借り入れ金利が上昇して、資金繰りに窮し、融資の焦げ付きリスクが高まっているそうです。
リーマンショックは米国のサブプライムローンの焦げ付きによる、信用低下により始まりました。この道はいつかきた道のようにも思え、米国住宅市場の急激な落ち込みは、日本にとっても他人事ではなく、深刻な影響を受けて、資産バブル崩壊リスクは大いにあります。

平成バブルの崩壊を経験したとき、当社所有物件の平均的、賃貸料はそれ程落ち込まず、最低でも実質2.0%を割り込むことはありませんでした。
また、リーマンショックの時も正味2.4%を下回ることもありませんでした。
賃貸料は人の生活と共にあり、かなり安定した収入源だと認識しています。

           本日のボンドランチ
       名古屋でのランチ、撮るのを忘れました。
      いつかUPしたのと同じものになりますが・・・

友達にシェア

  • facebookでシェア
  • twitterでシェア
  • LINEでシェア
  • はてなでシェア
  • ピンタレストでシェア