2019.11.18

社員ブログ

レジリエンス

 本日もアイボンドブログをご覧いただきまして誠に有り難うございます。

 来週の27日(大安)、弊社は会社設立33年を迎えます。バブル経済がまさにはじまろうとしていた1986年11月27日(大安)に弊社は誕生しました。その後、2度のバブル崩壊を乗り越え、昨年9月13日(大安)には、東証JASDAQスタンダード市場への株式上場を果たしております。中核事業となる不動産賃貸、また、マリオンのボンドを通して、地域の人々や地域経済のお役に立てるよう、努めているところです。

 現在、地域をめぐる状況は決して楽観視できるものではありません。人口減少、高齢化、財政逼迫はもとより、温暖化の影響、昨今の台風の激化など、課題は山積みです。そうしたなか、何かあったときに立ち直れなくなる地域と、一時は苦しくてものすぐに立ち直る地域があります。では、この違いは何なのでしょうか。皆様も最近、レジリエンスという言葉をよく見聞きすることがあるかもしれません。もともとは物理用語ですが、例えば指でバネを縮め、押さえていた指を離すと、バネはもとに戻り、この戻る力がレジリエンスです。外からの力がかかったときに、折れるのではなく、そこは耐えて、しなやかに戻れる力を指します。回復力、再帰力、弾力性などと日本語では訳されています。今後ますます、外からの強い力がどの地域にもかかっていくでしょう。石油など資源の危機、温暖化の影響、金融危機ほか、挙げたらきりがありません。その何かが起こったときに、そこで折れるのではなく、もちこたえる力、もとに戻れる力をそれぞれの地域がどれだけ貯えているのかが重要です。

 レジリエンスの研究は世界的にすすんでおり、ある国内の有識者によれば、共通している要素は3つあるとか。そのひとつ目は多様性です。例えば、3本脚の椅子は1本でも脚が欠けると倒れてしまいますが、脚の数が4本、5本、6本と増えていけば、1本欠けても2本欠けても立っていられます。数少ないものに頼り切ってしまうこと、つまり多様性がないと、レジリエンスは弱くなります。地域経済でいえば、企業城下町のように、特定の企業の力で維持されているところは、平時には問題ないのですが、その企業に何かあれば、地域への影響は避けられません。英国のトットネスという町は、経済を支えていた造船会社などが撤退して危機に陥ったとき、町の人々は話し合い、同じような大きな雇用を提供してくれる大企業を誘致するのではなく、規模は小さくても多様な事業者をたくさん有する町にすることを決めました。

 ふたつ目はモジュール性です。普段は全体とつながっていますが、いざというときには切り離して、自分たちだけで回せるようにしておく必要があります。普段は日本経済やグローバル経済とつながっていても、何かがあったときには自立できる形になっていなければなりません。暮らしや経済に必要な食料やエネルギーを外に頼り切っていると、レジリエンスは弱くなります。普段は域外から買った方が安いので外から買っていても、いざとなったら域内で調達できる仕組みにしておくことが大事です。

 そして最後の要素は、緊密なフィードバックになります。危ないという前兆や信号をいち早く捉え、それを意志決定するところにしっかり伝えられる体制になっているかどうか。残念ながら、地方でそういう機能をもっているとことは、まだそれほど多くはないのかもしれません。

 さて、当然ながら、企業においてもレジリエンスは求められています。弊社は平成初期のバブル崩壊時にレジリエンスを発揮できたからこそ、今日の姿があるわけです。逆境にも耐え抜く体力と知性を兼ね備え、継続的な事業の成長・発展を目指して参ります。

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